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頭が回っていないときの備忘録

9月8日
読了時間: 5分

更新日:9月12日

本編内容ネタバレあり



鮮度の話をしたもんだから、鮮度のあるうちに。一晩熟成した一番うまみのあるタイミングで。カレーは二日目の朝が一番うまい。


9月6日、映画上映会を無事?に閉幕することができました。相変わらずの段取りの悪さと、歯切れの悪さを野田監督や皆様にあたたかく助けていただき、反省点ばかり。

何から話そうか、未だに頭が回らないのは、疲労と寝不足のせいか、元の思考力の無さからか。


photo by Yukari.K
photo by Yukari.K

白状すると、上映中の皆様の表情をずっと見れていたわけではありませんでした。GOLDの回で配るグッズの整理ができていなかった。やぶからぼうに無茶振りでさつきにカウントダウンを振って、上映開始だけ見届けました。

冒頭のナレーションパートが始まってから、会場の空気が引き締まったのを感じました。「今年はそういう感じか」という、期待してご来場してくださった方たちの想像を良い意味で裏切ることができたと思いました。ナレーションパートのうち、導入パートを終え、Dチームの紹介に入ってから、さらにもう一段階空気がキュッとなるのを感じました。演出の力というよりも、ナレーションの力だと思います。ナレーションに感情が入ったからです。



ナレーション裏話

ナレーションは3年生のはるかが担ってくれました。いつぞやのお昼休みに一応全員に声に自信ある人という名目で声をかけたところ、ほぼ他薦のような流れではるか一人だけ興味を持ってくれました。なぜなら、6月の関西大会で、はるかは競技役員として場内アナウンスをしていたからです。はるかの関西大会は、ケガのため、選手としてではなくDチームとしてむかえ、選手を声で鼓舞してくれていました。一応、仮ナレをその場で録り、まったく問題がなかったのでJAPAN CUPが終わってから本録りをしました。春の高校生大会ではAチームとして日本一になり、その後ケガでDチームになり、治ったあとはBチームキャプテンとして駆け回ったはるかがナレーションをすることは、予定調和のような気すらしました。収録当日は、簡易的ではあるものの、普段は目にしない機材を前に、だいぶ緊張していました。何度かNGテイクもありましたが、先述の、Dチームの紹介に入ってからは、ほぼノーミスで収録を終えました。流暢に、感情を込めて読み上げてくれました。特に、パート後半、「嬉しさも、、悔しさも、、」の箇所。「悔しさも」のイントネーションが、「うれ↗︎しさも」から「くや↘︎しさも」となった時は、鳥肌が立ちました。心の中でガッツポーズをしたし、はるかを起用した俺、ナイス!と思いました。僕はそういう人間です。

彼女の心がそのまま声に乗り、人の心を動かすであろう瞬間を想像し、ニヤつきました。


ナレーション収録の様子。
ナレーション収録の様子。

話を戻して。

はるかのおかげでナレーションパートが締まったことで、完璧な滑り出しをしてくれました。あとは流れに身を任せてもらえば大丈夫。ジェットコースターの始まりです。そこまで見届けてから控え室に戻り、作業を進めました。



プロにしか気づけない僕のこだわり

舞台挨拶を終え、お見送りをしていると、テレビ局関連のかたに声をかけていただき、お褒めの言葉をいただきました。まずはベアーズのすごさ、愛の強さに感動したこと、そして僕の撮影/編集力について。視線誘導のためのカメラワーク、余白の使い方、MAのバランス、引き絵の使い方。そうそうそうそう!!と。玄人にしか気づけない、散りばめられた僕のこだわり。そこに初見に気づいていただけたこと、嬉しかったなぁ。カメラ技術談義でそのままお茶しに行きたいところでした。



岩國ガールズ

昨年度卒業した33期の皆に、お手伝いをお願いしました。今年のベアーズの半分は、この子たちが最後に残したものでもあるからだと思ったからです。こころよく引き受けてくれてとても嬉しかったです。控え室で作業をしながら、現役のときにはできなかったような雑談をしました。

今の3年生も同じことを言うようになりました。

「私たちは来年のJAPAN CUPのときにはいない、だから今のうちに後輩たちに残せるものを全部残す、伝える」

33期生の残火が今年の3年生たちに燃え移り、66人の大きな火となって日本一を達成することができた。33期生たちにも絶対に見てほしいと思っていました。もっと言えば歴代のOGの皆様へのメッセージとして。

「あなたたちの思い、今年も後輩たちが繋げてくれましたよ。」


岩國Tシャツ(ひでT)を着てお手伝いしてくれた33期OGのみんな
岩國Tシャツ(ひでT)を着てお手伝いしてくれた33期OGのみんな

そんな人たちに届けたい

開催前から分かっていたことですが、嬉しかったのは、ベアーズを知らない、僕の友人がはるばる飛行機に乗って見に来てくれたことです。彼らと会ったときに、最近の僕の仕事についてなどたくさん興味をもって聞いてくれるのですが、ひととおり話したあと、ベアーズについてもたくさん話を聞いてくれました。映画を企画していることを話すと、ぜひ行きたい!と、チケットをとってくれたのです。自分の好きなひとたちが、自分の好きなことに興味をもってくれるということは、人生の喜びの中でも上位にくる種類の喜びです。上映中も上映後も彼らの表情を見ると、僕が伝えたかったベアーズとはなんたるかを感じとってくれたのが分かりました。


東京から見に来てくれたゆかりとだいちゃん。おちび二人。スーパーサンクス。
東京から見に来てくれたゆかりとだいちゃん。おちび二人。スーパーサンクス。

THIS IS GOLDEN BEARS

言葉足らずの僕が、いろんな人に伝えたかったことをぎゅっと詰め込みました。ベアーズを知らない人、チアを知らない人、ベアーズを卒業していった人、ベアーズを支えている人、ベアーズでがんばっている人、それぞれが受け取った感情は違くて当たり前、うまく伝わらなかった人がいるのも事実。それでも、舞台挨拶で皆様の前に立ったときに感じたもの、それは見終わった人からの感謝の気持ち。驕りかもしれません、勘違いで上等、それでもここ数日気を張っていた僕の体から優しく力が抜け落ちていく感覚を味わいました。撮らせてくれてありがとう、一緒に過ごしてくれてありがとう、見に来てくれてありがとう。たくさんの感謝に包まれたあの時間を忘れないための備忘録。


最後に、映画の企画をインスタで発信したときに数件DMでご提言をいただきました。皮肉と自分自信への戒めとして紹介します。


"あなたは何も成し遂げていない、ただのカメラマンだ。勘違いしないように。"

 
 
 

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